2019年7月21日、令和初の参院選挙があり、私は選挙日の朝一に投票しました。選挙区と比例代表と2票分入れたわけですが、どちらの投票先も当選してくれたのには、とりあえずホッとはしました。
が、今回の参院選の投票率は戦後2番目に低い結果に…。特に私(20代)と同年代の投票率が低いのは、なんとかならないものかなあと思いました。もし、自分の周囲に投票に行かない人がいたら、どう説得すれば、投票に行ってもらえるだろうかと考えてみました。
それで思ったのが、「投票に行かないと、人狼ゲームみたいに国を滅ぼされるぞ」と言ってみるのはどうかと。 候補者の中に国を乗っ取って滅ぼそうとしているのが紛れ込んでいるかもしれない。そんな人狼みたいなのだけは絶対に当選させてはならない! だから、投票に行くべし! と、言うわけですね。
予め言っておきますが、特定の政治家や政党、政策等については触れません。何を重視して、どこに投票するかは各々の判断の自由なので。
直接意思表示しなければ、何もしてもらえない
これから初めて選挙で投票しに行くという若い方は、人狼ゲームしに行くような感覚からでも良いと思っています。大事な選挙をゲーム感覚で参加しても良いとは何事かと怒る人もいるかもですが、問題は選挙期間中でも政治に関心を持たず、何の行動もしない人達です。そういう人たちにまず、どうやって動いてもらうかの方が大事でしょうから。
また、白票を投じたり、投票破棄することのも一つの抗議だという人もいるようですが…。投票しない方が良い場合ってあるのでしょうか?
「無効票? あ、そう。何がどう不満なのか言ってくれないんだったら、好きにやらせてもらっても構わないよね?」
としか思われないかもしれません。 不満があるにも関わらず、それについて何も言ってくれない人のために、政治をやってくれるでしょうか? 支持してくれる人、あるいは反対意見を言ってくれる人を優先するでしょう。
もし、人狼ゲームで誰を処刑するかの投票をしないとどうなるか。間違いなく、人狼が有利(市民側は不利)になるだけで、そのうち村を滅ぼされる結果になります。現実の選挙でも、これと同じようなもんじゃないかと思うわけです。
「選挙は自分が一番良いと思う候補者や政党に票を投じれば良い」
このように教わり、実際にそうしようとする人は多いと思います。
ところが実際は、「一番良いと思える投票先がない」という場合も多いでしょう。そもそも、自分にとって何でもかんでも都合の良い候補者や政党なんて、まず存在しないでしょう。そのせいで、「どうせ誰がやったって同じ」みたいに感じてしまい、投票すらしなくなるという構図もあるかもしれません。政治に期待が持てない状況に陥る。
でも「誰がやったって同じ」なんてことはありません。だって、何もかも全く同じ人間ってこの世には存在しませんから。例えば…
「今日のご飯、誰が作った料理を食べたい?」
「誰がやったって同じ。何でもいいよ」
って言った後で、死ぬほどマズい料理を食べさせられても良いんでしょうか?
私はそんなの嫌なので、誰でも良いとは言いません。せっかく選べる権利を与えられたのに、何も選ばないなんてもったいない!
「誰でも良い」「何でも良い」「どうでも良い」というのでは、自分の望みを誰も叶えてはくれません。俺が本当に望むものを伝えずとも察してくれよというのは、虫が良すぎます。伝えるべき時に直接伝えなきゃ、何もしてもらえません。これは選挙に限らず、普段の人との関係でも同じ。
だから選挙では、意思表示のためにきちんと投票することをオススメします。
少しでもプラスになる人に投じ、マイナスになりそうな人は追放する
そうは言っても、自分にとって良いと思える投票先がいないのに、どこに投票すれば良いのよ?
そう思う人も多いとは思います。ならばせめて、不味い料理よりかは少しは美味しいものを食べさせてくれる人を、選んだ方が良いでしょう。
つまり、「誰が一番かを選ぶ」のではなく、「こいつだけには任せちゃいけないから、それよりはマシな人」に投票するわけです。
私の場合、自分が票を入れなくても当選確実であろう有力候補は放っておきます。それよりは、残りの議席を賭けてギリギリ当選するかどうかという候補者達の中で、
「この人はいずれ自分の生活に不利益を与えかねないから落としたい…
それよりはこっちの人を当選させてあげる方が、まだマシそうだ。少なくとも、即死させられはしないだろう」
ってな感じで選んでいます。誰かに入れることで、違う誰かを落とす。言い換えれば「誰を落とさせるか」で選んでいるので、まさに人狼ゲームのような投票の仕方をしているというわけですね。(人狼ゲームは投票した人を追放するので、その点は選挙とは逆になりますが)
抗議のつもりで投票所に行く場合でも、白票よりは「お前だけは絶対に許さねえから、お前よりはマシな奴に入れてやらあ!」という票を入れる方が、伝わるとは思いますね。何も言わずに立ち去られるよりも、「あんたなんかより、あっちの彼の方が素敵よ!」と言われる方が、効くのですよ! せっかく、あれこれ必死にアピールした後だと、なおさら、ね…
選挙はまたやってくるので、幸せになりたければ投票しよう
投票率が低かったのを見て思った事を書きましたが、今回言いたいことをまとめると…
- 投票破棄や無効票は何の意思表示にもならず、後で不味いモノを食わされかねない
- だから、少しは食べられるものをくれる人に投票しよう
選挙は自分達が幸せになるための選択の一つです。国が滅んだりしない限りは、またいずれは選挙はきます。だから、人狼に国を乗っ取られ滅ぼされないためにも、投票はしましょう!
以上が、私も選挙権を持つ市民であることのアピールです。