人間、予知能力でもない限り、先の事はわかりません。だから、過去から現在までを振り返って、これからどうなるか予想したり、どうするか計画するでしょう。
大事なのは、過去から今に至るまでの自分と、これからの自分を全否定しないこと。
これからの自分をネガティブに考えすぎない
私事で恐縮ですが、私は中学時代までは勉強が苦手で、自分の事をバカなやつだと思っていました。(今の私も、まだまだだと思っております。だから生涯学習を!)
当時の私は、あまり勉強をしようともしなかったので、時々、親から叱られていました。
そんな自分が本気で嫌だったので、これからもバカであり続けるわけにはいかないと、高校からは目標を持って、自分から勉強するようになりました。
すると、今までの自分からは想像もできなかった、成績が出始めました。ただ面倒なだけだと感じていた勉強が楽しいと思えるようになったのは、大きかったですね。
そうなると、もっと勉強してより高みを目指してみたくなるというように、良い連鎖が起き、自信へとつながっていきます。
自分はバカだから、ずっと勉強は苦手で嫌いなものであり続けるんだと諦めてしまっていたら、本当にその通りになってしまっていただろうなと思います。
現状維持だと次第に落ちていく
逆に、今まで良かったはずなのに、悪くなってしまうことだってあります。
ある友人の話ですが、大学合格するまではバリバリ勉強して良い成果が出せていたのに、大学入学してからは、受験戦争から解放されて満足してしまったのか、
あまり勉強する気にならなくなってしまった、と。
これを聞いた私は、何かのきっかけで、人は良くも悪くもなるものだなあと思いました。
現状に満足して手を止める。今より悪くならないようにするために、現状維持を選ぶ…。しかし、年齢を重ねていくと次第に体力などは衰え、やがて寿命が尽きます。
現状維持で止めていたら、悪くなることはあっても、良くなることはありません。
現状維持という方針は、あくまで延命措置や時間稼ぎのようなものであり、
問題を解決する手段ではないと、肝に銘じておきましょう。
成功している人ほど、失敗していた時の自分も受け入れている
著名な成功者や過去の偉人を調べてみると、いきなり成功したり、ずっと成功し続けているということはあまりなく、やはり苦労していた時はあったのだと知ることができます。
私の印象ですが、成功している人ほど、上手くいっている時の自分だけでなく、
上手くいかなかった時の自分も受け入れているのではないかと思っています。
成功した後であれば、それまでの失敗なんかどうとでも言えるだろうと思われるかもしれません。しかし、過去の苦労話を美化しているという意味ではありません。
自分はバカだからといって諦めるのと、バカだからこそ、バカな自分を変えようとするのとでは、雲泥の差です。どちらもバカな自分を受け入れてはいますが、そこから向かう先が全然違います。
今までの自分がそうだったからといって、未来の自分もそうであるという決めつけはしない。それでは、良い変化もなくなってしまうので、面白くないでしょう。