ケチな人は嫌われる。ケチとはどういうことか。どういう人がケチなのでしょうか。
目的のある節約はケチではない
ケチと節約は別だと考えられます。自分のお金や時間を何にも使おうとしないだけならケチと言えるでしょう。無駄なことにお金や時間、労力を使わず、必要なことだけに使うのであれば、節約と言っていいでしょう。
自分にはやりたいことがあるけど、勉強が必要。勉強するには、講座に通うのが良さそうだけど、お金が必要。だから、必要なお金を貯めて、受講料を支払う。
こういうのが、ケチではなく、節約でしょう。
これは自分のためにやっていることですが、人との付き合いでは、またいろいろと考えられそうです。
人に分け与えるのには限界がある
人のために自分のお金や時間を費やせない人が、「ケチ」と思われるのでしょう。しかし、人に向けて「ケチ」と言うのも考え物。誰かのために、自分のものを分け与えるのには、限りがあります。
お菓子を買って食べていたら、「それ美味しそうだね、一つちょうだい」と言われたことがあります。その相手が自分にとって親しい友人とかであれば、もちろんあげるのですが、そこまで親しいわけでもない相手だったら、断ります。すると、「ケチ」と言われました。
自分のお金で買ったお菓子なのだから、人に分け与えるかどうかは、自分で決めていいはずです。人に何か分け与えてもらおうとして、断られたからといって
「ケチ」と言う方こそ、ケチなのでは、と思いましたね。タダで人から何かをもらおうとしているのですから。本当に食べたいのであれば、自分のお金で買うでしょう。
もし、私が初めて食べたお菓子が、美味しいと感じたのであれば、その喜びを、親しい人とも共有したいとは思います。そういう時は自分から分け与えたい人に
「このお菓子美味しいよ。
良かったら、お一つどうぞ」
と言いますね。もちろん、タダで。この場合、同じ喜びを親しい人と共有したいのが目的ですからね。これでもっと仲良くできるのなら、素晴らしいことでしょう。
けど、あまり親しいわけでもない人にまでは分け与えられないですね。美味しいお菓子を誰かと共有したいからといって、道行く見ず知らずの人全員に、お菓子を配るなんてことはしないと思います。試食品を配るのが仕事でやっている人でもない限りは。
人に何か分け与えてもらおうと勝手に期待して、断られたからといって勝手に失望して、その人に「ケチ」とか「冷たい」とか言うのは止めた方が良いと思います。思ったとしても、面と向かって言わない方が良いでしょう。言われた方は悲しいですし、そんなこと言ってくる人からは、できるだけ離れようとするので。
人に向けてケチと言うのを武器にできる人もいるかもしれない
人に向けてケチと言う人は嫌われるだろうけど、中には、むしろ人に向かってケチと言うのが有利に働く人もいるのではと、ふと思いました。
どういう人かというと、可愛げのある人。可愛らしく「んもう、ケチッ!」と言われた人は、不快に思うどころか、「か、可愛い…」と、むしろ和やかな気持ちになるかもしれない。その可愛さにやられて、つい甘やかして、何かを分け与えてしまう…。と、いう感じにもなるかもしれない。
ただ、そういう人でもない限りは、同じことをしたら白い目で見られるのがオチです。やはり人に向かって「ケチ」と言うのは、止めた方が無難でしょう。
最後にちょっとくだらないことを書いたかもしれませんが、ケチそのものは悪いことだけど、人に向けてケチと言うのも、基本的にはあまり良くない、ということですね。気を付けましょう。