前回の記事では、「他人より昨日までの自分と比較した方が、有意義」と書きました。考え方によっては「それって、ナルシストなんじゃないか?」と、思われるかもしれません。
ナルシストは悪い人なのか
ナルシストって聞くと、どんなことを思い浮かべるでしょうか。私はなんとなく「自惚れていて気持ち悪い人」みたいに思っていました。
しかし、考えてみればナルシストにも様々な人がいるようで、実は悪いことばかりでもないのかな、と気づきました。
実際はそこまで優れているわけでもないのに、自分で自分を過大評価する。それを周囲の人に押し付けるのは、良くないと思います。周囲への気配りができないナルシストは、褒められたものではないでしょう。
現状に満足していないナルシストは素晴らしい
周囲への気配りができている範囲内で、自分自身ともしっかり向き合えるのであれば、良いナルシストと言って良いのではないかと思います。
「自分はもう十分、力をつけた。だから、もうこれ以上は努力する必要もないだろう」と、思う人はそこで手を止めてしまいます。すると、周囲の人や時代の変化に取り残されて、気が付いたらもう手遅れに。遅れを取り戻すのも大変という事態になるかもしれません。「こんなことになるなら、止めるんじゃなかった」と後悔するかも…
今の自分に決して満足しない人は、自分自身を高めるための努力を惜しまないでしょう。
例えば、勉強が苦手で、周囲の人にバカにされる自分が嫌だ。実力不足の自分を、自分で許せない。今までの自分より、もっと勉強して良い結果を出そうとする。良い結果が出たのなら、自分で次を目指して、準備を始める。思ったより結果が出なかったら、何がいけなかったのか自分で分析し、もう一度挑戦する。このように、現状に満足しない人は、自分で自分を高めようとします。
自信がないよりは、良い意味でナルシストになる
自分に厳しく、自分をコントロールできる人は強い。自分に自信がないから、何もしないのではなく、そんな自分が嫌いだからこそ、より良い自分になるために考え、行動する。結果が出始めれば、次第に自信はついていくもの。自信がついてからやるのではなく、自信をつけるためにも実行する。
ただし、自分の殻を早く破りたいからといって、予定をぎゅうぎゅう詰めにするのはオススメできません。かえって自分を悪い方向に追い詰めることになりかねませんからね。これで取り組んだこと全ての結果が出なかったら、本気で落ち込むでしょうから。まずは一つずつ、です。
自分にとって、今からやろうとすることは、自分にどんなメリットをもたらすのか。できれば目的を決めてから、行動すると良いでしょう。無駄なことにまでは手を出さない、ということですね。努力するだけの自分を認めてしまうと、悪い意味でのナルシストになってしまいます。