「働かざる者食うべからず」より「腹が減っては戦ができぬ」

「働かざる者食うべからず」という言葉がありますが、個人的にあまり好きじゃなかったりします。

 

それに対して、「腹が減っては戦ができぬ」は好きな言葉ですね。十分な食事と睡眠がとれていないと、何をするにしてもまともに活動できないので。今日はこの二つの言葉について、私の考えをまとめてみます。

 

「働かざる者食うべからず」って本当にそう思う?

まずは、この言葉について。起源を調べてみると、新約聖書から来ているようですね。食糧が乏しい時代や環境であるなら、食べるために働かないと、死んでしまうでしょう。

 

しかし、現代の日本では、働かない(働けない)結果、餓死するというのは考えづらいです。今や、日本は物も人も溢れているような状況ですからね。(本当にそう言えるかどうかは色々考えられるかもですが、別の話になっちゃうので、今日はこれについては触れません)

 

やるべきことをやらずに、遊び呆けているだけの人に対して、「働かざる者食うべからず」と言うのは間違っていないでしょう。しかし、人を利用しようとする意図で使われることもあるので、これを言ってくる人がいたら、警戒した方がいいかもしれません。

 

「腹が減っては戦ができぬ」は忘れないようにしたい

もう一方の「腹が減っては戦ができぬ」。戦において、兵糧攻めが有効な戦術であるくらい、食事はやはり大事なもの。

 

ここでの”戦”というのは、生き抜くためだったり、楽しく生きるための活動も全て含めていいと思います。そして”腹”は、十分な食事、睡眠、気分転換と言い換えてもいいでしょう。

 

最近、ネット中継で将棋を見るのが好きなのですが、対局中の棋士の方も、食事やおやつの時間が近づけば、渡されたメニューを眺めて、何を食べるか考えたりもしていますね。対局によっては、長時間に及ぶこともあるので、途中でエネルギー補給もしないといけないというわけですね。

 

食事だけでなく、寝不足のまま作業に取り組んでも、力が入らないもの。考え事をするにしても、眠いせいで頭の回転が遅くなると、良いアイデアが思いつかなかったりも。

 

働くこと自体が楽しいと思える人なら良いですが、全員がそうであるとも限りません。自分にとって楽しいとも思えない作業をずっとしていては、次第にやる気はなくなっていきます。ゲームでも、ずっと作業ゲーだと退屈するでしょう。

 

自分の好きなことでリフレッシュできれば、また作業に取り組めるというもの。
だから、気分転換できる”時間”を確保するのも、大事なことですね。

 

十分な食事・睡眠・時間を確保しよう。ただし…

どうにもやる気が出ない。やらなきゃいけない仕事だけど、どうしても力が入らない。そんな時は、休みをとって、よく食べる。よく眠る。よく考える。よく遊ぶ。ということをやって、いいと思います。

 

働かざる者食うべからずと言いますが、むしろ「食わざる者働くべからず」と言っても良いくらいだと思っています。(「遊ばざるもの働くべからず」という言葉もあるようですね。)

 

満足に戦えない状況では、いくら頑張っても良い結果が出るとは思えないのです。

 

ただし、「腹が減っては戦はできぬ」とか言っておきながら、食べるだけ食べて、あとはやるべきことをやらずに何もしない。なんてことにならないようには、気を付けたいもの。

 

私も気が緩んでしまうと、そうなってしまうことも多いので…。「あと5分だけ寝かせて」と言って、そのまま昼まで寝てしまったりとか。働く時と、休む時のバランスやコントロールは大事ですね。

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