「会話が続かない」と悩む必要はない

誰かと一緒にいる時、会話をすればお互いのことを知れたり、同じ趣味の話題で盛り上がると楽しいものです。そんな会話が長続きしなくて困っている人は、結構多いのではないでしょうか。

そんな悩みに対しては、話の種を増やしておくとか、話し方を変えてみるといった解決法を言われることが多いと思います。

しかし、「別に無理して会話を続けなくても良いのではないか?」と、良い意味で開き直ってみるというのを、今回はあえて提案してみます。

会話以外にも、伝える手段はたくさんある

人間は言葉でやり取りできる社会的な生き物です。会話が続かなくて困るというのは、人間特有の悩みと言っても良いでしょう。

人間以外の動物は、基本的には喋れません。インコのように、人間の言葉を覚えられる動物もいますが、言葉の意味まで理解しているかはわかりません。

コミュニケーションをとるには、アイコンタクトや鳴き声、仕草などで。他の動物を観察してみると、言葉以外にも伝える方法があるのだとに気がつきます。

人は言葉も使えるから、言葉に頼りがちです。言葉は便利なものではありますが、それにも限界があるという前提で考えてみると良いでしょう。

言葉ではなく、視覚的に訴える

口だけでは伝わらないことだってあります。「百聞は一見に如かず」という言葉もあるように、たくさんの言葉を使うより、動作や、図などを見せた方が、早く伝わることも。

無言で伝えられることもある

あえて無言でいるのも、意思表示になることがあります。

「今は話したい気分ではない」
「今は話せるネタがない」
「あなたとは話したくない」
「わからないから何も言えない」
「言いづらい話なので察して欲しい…」
「今はあなたの話を聞くので、黙っています(尊重)」
「あなたの話は理解してるので、そのまま話を続けて良い(肯定・催促)」
「選考結果は、合格者にのみ連絡します(サイレントお祈り)」

無言の意味は、大体こんな感じでしょうか。うーん、あまり良い意味ではないものだったり、誠実さが欠けているのも多いかもしれませんが、これでも一応、意思表示にはなって、いますよね? 無言を受けた側は、想像力が求められますが。

電話であれば非通知や知らない番号にはすぐに出ないで様子を見る。今の時代、番号を調べたら迷惑な番号かどうか、すぐわかります。

相手に期待する形にはなってしまいますが、どうしても用件を伝えたい場合は、留守電を残すくらいはするかな、と。

他には、居留守を使うというのも。荷物が届くとか、友人が遊びに来るなら出るべきですが、私は一度だけ、出てみたら勧誘されたこともあります。お互い時間の無駄なので、迷惑なセールス電話や訪問販売等はお断りしますよ、と。

良いか悪いかはケースにもよりますが、無言も伝える手段の一つになりえるというのも、知っておくと良いでしょう。正確に意図が伝わるかは別問題ですが、楽な手段ではある、とは思います。

ただし、相手からすれば失礼なやり方になってしまうかもしれないので、無言を使うかは慎重に判断した方が良いですが…

会話がない時は、頭を休ませているか集中している時

そもそも、会話を長続きさせる必要性とは? 仕事等で人と話をしなくてはならないというのであれば、わかります。

接客業で、お客さんから商品やサービスの説明を求められたのに、それに答えられないと信用を失うかもしれません。

しかし、仕事以外での付き合いであれば、会話が途切れても問題ないと思います。自分にとって興味があることでも、相手が興味なかったら会話は続かないですからね。

お互い、たくさんの話をしていけば、そのうち話題が尽きる時は来るもの。お互いに興味を持てる話題が見つかるまでは、無理して話をすることもないでしょう。

別の事に集中したいから、会話をしない時だってあります。友人と映画を見に行ったからといって、上映中でも構わず喋る、なんてことはしないでしょう。
一瞬の場面だって逃したくないですからね。

会話がない時は、話すネタがなくて頭を休ませていたり、別の事に集中する時間なのだと考えておけば、悩まずに済むでしょう。

会話より関係を長続きさせる

相手が大事な存在なら、その場の会話を長続きさせることより、いかに関係を長続きさせるかを考える方が良いんじゃないでしょうか。

親しい相手でも会話を長続きさせようとするあまり、しつこくなってしまったら逆に嫌われるかもしれません。このあたりのさじ加減は難しいところではありますが…

お互いにくっつきすぎず、離れすぎずの適度な間隔でやり取りする。お互い得られるものがあれば、その関係は長く続けられると思います。

会話は途切れることはあっても、関係までは途切れることはない。こう考えておけば、会話が長続きしないことで悩む必要はなくなると思います。

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